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はてな、社長交代 創業者・近藤淳也さんは「会長職という立場で改めて新サービス創出に注力」

» 2014年08月01日 16時22分 公開
[ITmedia]

 はてなは8月1日、経営陣の体制変更を発表した。創業者である近藤淳也さんに代わり、サービス開発部本部長を務めた栗栖義臣さんが新たに代表取締役社長に就任する。近藤さんは会長となり、「改めて新サービスの創出にも注力する」という。

photo 近藤淳也新会長(右)と栗栖義臣新社長

 2001年の同社創業以来13年にわたり社長を務めてきた近藤さんは、自身のブログで、アイデアと新規性を最優先に動いていた時代から、計画的な開発、品質の高いサービス提供、人員拡大などの面で「大人の」会社に育った――としつつ、「はてなの価値の核であると考えておりますユーザー様向けのサービスにおいては、必ずしも期待したとおりの目覚ましいサービスの成長や、新サービスの創出ができていないという自覚」もあるとこれまでの歩みを振り返る。

 今後は、開発組織をマネジメントしてきた栗栖新社長に経営を託し、「会長職という立場で改めて新サービスの創出にも注力する」という。

 栗栖新社長は08年に入社後、「うごメモはてな」「はてなハイク2」「人力検索はてな」などに関わってきた。12年には任天堂「Wii U」搭載のソーシャル機能「Miiverse」のディレクターを務め、13年からは本部長としてサービス開発部隊を率いている。社長就任にあたり、「13年間守られてきた『はてな』という会社の文化やおもしろさを絶やさぬよう、よりおもしろくわくわくするような会社にしていきたいと思っています」と自身のブログでコメントしている。

 同社の“会長”には以前、近藤さんの愛犬「しなもん」が非公式ながら就いており、社内外から「しなもん会長」と親しまれていた。昨年6月に亡くなってから空席だったポジションを埋める形になることを受け、近藤さんは「2代目会長」として「新しい役割ではてなを盛り立てていく所存」とつづっている。



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