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「ドコモに徹底的に対抗」 ソフトバンクのiPhone 6販売戦略 「アメリカ放題」で差別化(1/2 ページ)

» 2014年09月17日 13時32分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 宮内副社長

 「NTTドコモの攻勢には、徹底的に対抗する」――ソフトバンクモバイルの宮内謙副社長は9月17日、iPhone 6の価格戦略についてこう述べた。同日、iPhone 6/6 Plusユーザーが米国内でも通話/ネットし放題になる新プラン「アメリカ放題」を発表。傘下の米Sprintネットワークを活用した独自サービスを武器に“3社横並び”状態のiPhone 6/6 Plus販売合戦で一歩抜け出したい考えだ。

米国も「自網内」の感覚で 「アメリカ放題」

 19日にスタートする「アメリカ放題」は、iPhone 6/6 Plusの日本のユーザーが、米国内で電話かけ放題/パケット使い放題(データ量上限なし)になるサービス。米国から日本への通話もかけ放題だ。料金は、「スマ放題」で月間データ量5Gバイト以上のユーザーは無料。それ以外のユーザーは月額980円だが、当面はキャンペーン期間として無料提供する。

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画像 宮内副社長(左)と、白戸家の“お兄さん”ことダンテ・カーヴァーさん(中)、白戸家の“お父さん”犬

 ソフトバンクが買収した米Sprintのネットワークを活用したサービスで、「他社と大きな差別化を生む」と宮内副社長は期待。海外でも無料/低価格で通話できる「Skype」や「LINE」などのサービスもあるが、アメリカ放題は「自網内と同じ感覚」で通話できる手軽さが売りだ。収益面では「持ち出し」となるが、他社にはない魅力を打ち出していく。

 W-CDMA事業者がCDMA2000ネットワークで国際ローミングを行うのは世界初という。対応端末がiPhone 6/6 Plusのみになったのは、SprintのCDMA/TD-LTEネットワークに対応するための「技術的な問題」で、「iPhone 5以前は対応のハードルが高かった」という。対応機種の拡大は、「将来は検討したい」としている。

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