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» 2014年10月02日 12時08分 UPDATE

Facebook、LGBTコミュニティーに謝罪し、実名審査プロセス改善を約束

Facebookが、法的ではないが実生活で使っている名前で登録しているユーザーのアカウントを停止したことに対する抗議運動を受け、アカウント停止までのプロセスを改善すると約束した。実名ポリシーは継続する。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは10月1日(現地時間)、数週間前に多数の悪意のない非実名ユーザーのアカウントを停止し、抗議を受けていることに関し、停止されたユーザーに謝罪し、実名審査プロセスの改善を約束した。

 この問題は、実名ではないが実生活で長く使っているニックネームでFacebookのアカウントを作っている数百人のユーザーに関し、あるユーザーから報告を受けたFacebookが実名ポリシーの下で審査した結果、アカウントを停止したことで始まった。そうしたユーザーの多くはドラァグクイーンなど、LGBT(lesbian, gay, bisexual, and transgender)コミュニティーのメンバーだった。これに対し、ドラァグクイーンのシスター・ローマことマイケル・ウィリアムス氏などがTwitterなどで抗議運動を展開していた。

 Facebookのヘルプによると、同サービスで使用する名前はクレジットカードや運転免許証、学生証などに記載されている実名でなければならないとしており、ニックネームでの登録は禁じている。旧姓やニックネーム、仕事上の名前を表示するには、プロフィールに「実名(ニックネーム)」と記述するしかない。このポリシーについてはかねて不満が上がっていたが、今回のアカウント停止で炎上した形だ。

 sister シスター・ローマのプロフィールページ

 Facebookの製品担当副社長、クリス・コックス氏によると、悪意のない非実名アカウントに関する報告は、スパムなどで利用されている数十万件の他の非実名アカウントに関する報告にまぎれていたため、停止してしまったという。

 同氏は「Facebookは法的に登録された氏名でなくても、実生活で使っているオーセンティックな氏名であれば使用を認めている。シスター・ローマはシスター・ローマだ」とし、影響を受けたユーザーに謝罪しながらも、実名ポリシーはユーザーを悪意あるユーザーから守るために有効であるとも説明。今後こうした問題が再発しないよう、報告とアカウント停止のプロセスを改善していくと約束した。

 これに対し、シスター・ローマは自身のFacebookで同社の対応を評価しつつ、「われわれはドラァグクイーンやLGBTコミュニティーだけでなく、誰もが自分で選択したオーセンティックなアイデンティティを選択する権利を獲得するまでFacebookと協力していく」と語った。

 米GoogleのSNS、Google+も立ち上げ当初は実名での登録が必要だったが、2012年に芸名やニックネームの表示を認め、今年7月には実名ポリシー自体を解除した

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