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Google+の実名ポリシーがついに消滅 YouTubeのコメント問題は別の方法で対処

» 2014年07月16日 09時30分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは7月15日(現地時間)、SNSサービス「Google+」で立ち上げ当初から掲げてきた実名ポリシーを解除し、ニックネームなどでの登録を認めると発表した。

 Google+の実名ポリシーに対しては多数の批判があり、Google自身も「実名ポリシーはリアルなコミュニティー形成に役立ったが、このポリシーのせいで参加しようとしない人が多数いた」ことを認めている。

 同社はニックネームの追加や芸名での表示を可能にするなど、段階的にポリシーを軟化させてきたが、2013年9月にYouTubeで問題になっていたコメントスパム対策としてYouTubeのアカウントとGoogle+のアカウントの統合を必須にしたことで批判が高まった

 実名での登録が必要でなくなることで、YouTubeのコメントスパムがまた盛んになるのではないかというユーザーからのコメントに対し、Google+の上級エンジニア、ヨナタン・ザンガー氏は、「YouTubeのコメントスパム対策チームが上手にコメントスパムに対処できるようになったことも実名ポリシー解除の理由の1つだ」と説明した。

 本稿執筆現在、ヘルプセンターの「Google+ プロフィール名の作成または変更」の記述は従来と変わっておらず、新規アカウント作成ページではまだ姓と名を入力する必要があるが、これが変更されるとみられる。

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