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探査機ロゼッタ、彗星と一緒に“自分撮り” 着陸機の投下ポイント決定

» 2014年10月20日 18時20分 公開
[ITmedia]

 欧州宇宙機関(ESA)はこのほど、彗星探査機「ロゼッタ」(Rosetta)が周回中のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星と一緒に写った“自分撮り”写真を公開した。

photo 彗星との自分撮り(Selfie)  Credits: ESA/Rosetta/Philae/CIVA

 写真は10月7日に同彗星から1600キロ離れた位置から撮影されたもので、人類初の彗星着陸を目指す着陸機「フィラエ」(Philae)のオンボードカメラがとらえた。露出時間を変えた2枚の写真で合成されたHDR写真になっており、ロゼッタの太陽電池パドルの向こうにダストを吹き出す彗星が見える。

 ESAは、11月12日にフィラエが着陸を目指すポイントを「J」地点に決めた。現在、同地点の名前を公募している。ちなみに探査機の名前は「ロゼッタ・ストーン」、着陸機は「フィラエ・オベリスク」が見つかったナイル川の中州「フィラエ」にちなんでおり、それぞれ古代エジプトの神聖文字(ヒエログリフ)解読のカギとなった。

photo 着陸するフィラエのイメージ

 フィラエは日本時間の11月12日午後5時半ごろに降下を開始し、7時間かけて彗星表面への軟着陸を目指す。地球に吉報が届くのは日本時間13日午前1時ごろになる見込みだ。

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