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富士フイルム、エボラ対策で「アビガン錠」追加生産

» 2014年10月20日 20時25分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムは10月20日、エボラ出血熱患者への投与拡大に備えて「アビガン錠200mg」(一般名・ファビピラビル)を11月中旬から追加生産する発表した。現時点で2万人分の錠剤と30万人分程度の原薬を在庫として保有しているが、感染拡大に備え、継続的に供給できるよう追加生産で備えておくとしている。

 同社グループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬だが、エボラウイルスに対しても抗ウイルス効果があるとされ、これまでに西アフリカから欧州に搬送された複数人の患者に対し投与された。

 11月中旬には仏政府とギニア政府がギニア国内で臨床試験を始める。試験には同社も協力し、効果と安全性が認められた場合は大規模な臨床利用のための提供要請が見込まれるとして追加生産を決めた。

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