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Amazonの商品、ローソン「Loppi」で注文可能に アカウントやメアドも不要(1/2 ページ)

» 2014年11月04日 13時33分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 左からローソンの玉塚元一社長、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長、ローソンの野辺一也執行役員

 ローソンは11月4日、Amazon.co.jpと協業し、ローソンの店頭端末「Loppi」でAmazonで販売している商品を注文できるサービスを始めると発表した。Amazonのアカウントやメールアドレスがなくても商品を取り寄せられるのが特徴。近郊に品ぞろえの良い店舗がなく、PCやスマートフォン操作が苦手な高齢者などの利用を見込む。まずは静岡県内の199店舗で試験的に展開。結果を踏まえ、2015年度に全国拡大を検討する。

 対象商品は、Amazonで扱っている約1億点のうち日用品など数千万点。注文の流れは(1)ローソンの店頭に設置された、「シャンプー」「ドッグフード」などAmazon商品のカテゴリーを記載したカードから欲しいカテゴリーのカードを取る、(2)Loppi端末のバーコードリーダーに、カードのQRコードをかざす、(3)表示された商品一覧からほしい商品を決める、(4)Loppiに設置した電話でオペレーターと会話して注文する、(5)Loppiから発行されたレシートをレジで提示し、代金を支払う――という形だ。


画像 商品カテゴリーのカードをLoppiにかざして商品を選ぶ
画像 商品棚にもカードを設置

 オペレーターがLoppiの操作もサポートするため、慣れていない顧客も簡単に注文できるとしている。カードは、プリペイドカード棚にまとめて置くほか、日用品などの商品棚にも設置。ドッグフードの棚にドッグフードのカードを置くなど、そのカテゴリーの商品を探している人にアピールする。

 まずは静岡県でテストしてニーズや課題を分析し、15年度に全国展開を検討。新サービスを通じてローソンは、店頭にない商品の品ぞろえ強化と手数料収入の増加、“ついで買い”の拡大を、Amazonは売り上げ拡大を狙う。

 また、ローソンの一部店舗(全国約50店舗)で行っている、顧客の自宅に訪問して注文を取ったり配送する“御用聞き”も拡大。15年度以降、Amazonの商品も“御用聞き”の対象にすることを検討する。

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