カシオ計算機は1月22日、同社が1980年代に発売したシンセサイザー「CZ」シリーズをiPad上に再現するアプリ「CZ App for iPad」をApp Storeでリリースした。価格は2000円。
1984年発売の「CZ-101」などを再現し、同社独自の「PD(Phase Distortion)音源」を4パート分内蔵する。PD音源は「正弦波の位相角を歪ませることによって波形を作りシステムにより、多彩な波形が簡単に得られる」という仕組みで、36種類の波形(基本波形8種類と、基本波形を組み合わせた28種類)を搭載しを駆使した音作りが楽しめる。
DCO(デジタル制御発振器)、DCW(デジタル波形制御器)、DCA(デジタル音量制御器)は各2系統搭載する。合計6ブロックそれぞれに音程・音色・音量の時間的変化を設定でき、微妙な音の変化も表現できるという。音作りはiPadの画面を生かし、音程・音色・音量の変化を視覚的に確認しながら行える。
音色は市販のMIDIインタフェースを介して各種MIDI楽器で利用できる。Inter-App AudioやAudiobusに対応し、他アプリとの連携やオーディオデータの送信が可能だ。
アプリ単体でも最大4段の鍵盤を画面にレイアウトして演奏を楽しめる。向かい合わせに配置すれば1台で2人演奏することもできるとしている。iPad内の音楽ファイルを再生しながらの演奏も可能だ。
iPad 2以降とiOS 8.0以降に対応する。
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