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リアルではラノベや雑誌、ネットではコミックス──書店使い分けの傾向 60代にもネット浸透 JADMA調査

» 2015年01月26日 19時11分 公開
[ITmedia]

 リアル書店では「旬な情報との出会い」、ネット書店では「興味分野の深掘り」――日本通信販売協会(JADMA)が1月26日に発表した、リアル書店とネット書店の利用実態調査で、こんな傾向が浮き彫りになった。

 調査は、直近1年で通販を利用したことがある全国の10代〜60代の男女1000人を対象に昨年9月、インターネットで行った。

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 過去1年に書籍を購入したと回答した715人に、利用した販売チャネルを質問したところ、最多は「リアル書店」で73.7%、次いで「ネット通販」(電子書籍以外)が44.8%だった。「コンビニ・売店」は13.2%、「ネット通販」(電子書籍)は11.5%と少数派だ。

 回答を年代別に分析したところ、40代のリアル書店利用率は67.6%、ネット書店は57.7%と6つの年代のなかで最も接近していた。また、60代のネット書店利用率は39.6%と10代の36%を上回り、シニアへの浸透度の高さも明らかになった。


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 本のジャンル別に購入時に利用したチャネルについて分析したところ、リアル書店を利用する率が高かったトップ3は「ライトノベル」「小説/ノンフィクション」「雑誌」、ネット書店は「コミックス」「趣味の本」「小説/ノンフィクション」の順で多かった。

 書籍の特徴別でみると、リアル書店で利用する率が高かったのは、「ベストセラー」「初めて買う作家の本」「好きな作家の最新刊」、ネット書店は「まとめ買いする本」「中古で買う本」「今読んでいる本の関連本」が多かった。

 JADMAは「リアル書店は、平積みコーナーでの流行作家の書籍を物色したり雑誌から最新トレンド情報入手といった行動意識が生じやすい」「ネット書店は、、目当ての書籍が明確で、かつかさばるなどして購入に手間のかかるシチュエーションで利用する傾向にあるようだ」と分析している。

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