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「階段昇降」も検知、階数に応じて地図切り替えも ドコモとゼンリン、スマホ用新屋内ナビ

» 2015年02月19日 19時42分 公開
[ITmedia]

 ゼンリンデータコムとNTTドコモは2月19日、スマートフォンのモーションセンサーを利用した歩行者自律航法技術と地図情報を組み合わせ、屋内で高精度にナビゲーションできる技術を開発したと発表した。地下街などGPS測位が困難な屋内環境や、Wi-FiやBLE(Bluetooth Low Energy)などのビーコンが設置されていない屋内でも、誤差数メートル程度精度の高いナビゲーションを実現したという。

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 まず地下街・駅構内合わせて全国で320カ所に対応。「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」(税別300円)の機能として4月以降に提供開始する。

 スマートフォンに搭載されているモーションセンサーで読み取ったデータを、独自に開発した解析プログラム上で処理。利用者が「直進している」「角を曲がっている」「階段を昇っている(降りている)」などの歩行状態を検知する。 検知した状態に応じ、推定する現在位置を適切な位置に補正することで、高精度なナビゲーションを行えるという。

 スマートフォンを正対させた(画面を見ている)状態のみでなく、スマートフォンを手に持って歩いた状態(腕振り)、スマートフォンをポケット、鞄に入れた状態でも、高精度な測位を実現するという。

 気圧センサーを活用することで、階段やエスカレーター、エレベーターによる昇降も検知し、フロアマップを階数に応じて自動的に切り替えるなど、屋内外やフロア間のシームレスなナビゲーションを実現するとしている。

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