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ネット広告、初の1兆円超え 総広告費は3年連続増加 電通「日本の広告費」

» 2015年02月24日 15時36分 公開
[ITmedia]

 電通は2月24日、2014年の日本の広告費を推定した「2014年日本の広告費」を発表した。総広告費は6兆1522億円と前年比2.9%増で、3年連続で前年比プラスに。インターネット広告費は前年比12.1%増の1兆519億円と、初めて1兆円を超えた。

 総広告費は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要やソチ五輪などで伸長した後、消費税率引き上げによる反動などがあったものの、サッカーのワールドカップなどによりゆるやかに成長を続け、通年では6年ぶりに6兆円を超える規模になった。

 媒体別で最も高い成長率だったのはインターネット。スマートフォンや動画広告、新しいアドテクノロジーを利用した広告が伸び、初めて1兆円を超えた。スマートフォン向け検索連動広告やDSPが大きく伸長し、枠売り広告やアフィリエイト広告も堅調だった。

 新聞は前年比1.8%減の6057億円、雑誌は前年比横ばいの2500億円、ラジオは2.3%増の1272億円、テレビ(地上波テレビ+衛星メディア関連)は2.8%増の1兆9564億円。これらを合計したマスコミ四媒体の広告費は1.6%増の2兆9393億円だった。屋外広告やDMなど「プロモーションメディア」(0.8%増の2兆1610億円)も3年連続で前年を上回り、全体の押し上げに寄与した。

 業種別では、携帯電話料金サービスやスマートフォン向けサービスなどが増加した「情報・通信」が7.2%増、掃除機や冷蔵庫、液晶テレビなどが増加した「家電・AV機器」が7.1%増など14業種で増加。ゲームソフトやオーディオソフトなどが減少した「趣味・スポーツ用品」(7.9%減)など7業種で減少した。

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