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葛西臨海水族園、マグロ水槽にアカシュモクザメ追加

» 2015年03月31日 12時23分 公開
[ITmedia]

 マグロなどの大量死が起きた東京都立葛西臨海水族園は3月31日、大型水槽にアカシュモクザメ2匹を入れ、公開した。来月初旬にかけてタカサゴ約500匹も追加する予定で、水槽内の環境が安定してきていることを確認するという。

photo アカシュモクザメ=ニュースリリースより

 大型水槽には昨年11月1日時点でクロマグロ、スマ、ハガツオが合計159匹いたが、スマは1月18日、ハガツオは2月25日に全滅、クロマグロは3月24日に残り1匹になっていた。

photo タカサゴ(沖縄でグルクンと呼ばれる)

 大量死の原因は不明で、「今年は5年ぶりのクロマグロの産卵があり、活動量が増加する期間がこれまでになく長期となる中、音や光などマグロ類の行動を不安定にする個別の要因が複合的・継続的に発生し原因となったことも考えらる」が、断定はできないという。

 専門家からは「水槽に仮に病原体が残っていたとしても、生き残っている個体が外見的に健康な状態であれば、外に病原体をもらすことはないので、魚を入れても通常は大丈夫」として、マグロ類に近い種類の魚を少しずつ入れ、異常がなければクロマグロを戻すのがよいのではという提案があった。アカシュモクザメとタカサゴの結果を踏まえ、4月中旬以降にスマとハガツオを追加、さらに6月中に小サイズのマグロを追加する計画だ。

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