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JavaScriptやPHPで開発できる超小型ボード「Onion Omega」 Web開発者もハード作りを容易に

» 2015年04月07日 15時13分 公開
[ITmedia]

 JavaScriptやPHPなどでプログラミングできるハード開発プラットフォーム「Onion Omega」」がKickstarterに登場した。小型ボードを組み込んでさまざまな機器を開発できるもので、複数のプログラミング言語に対応することでハードルを下げている。

photo ボードはかなり小さいOnion Omega

 Onion Omegaのボードは28.2×42ミリと小さく、400MHz動作のAtheros AR9331(MIPS)と64Mバイトメモリ、16Mバイトストレージ、無線/有線LAN、USB 2.0を搭載する。インタフェースなどを拡張するためのアクセサリも用意されている。

 Arduino互換だが、Linux環境が動作し、JavaScript(Node.JS)やPHP、Python、Rubyなど複数の言語による開発が可能な点が特徴。専用の「Onion Cloud」との統合、ブラウザなどから操作できるコンソール、アプリストア機能なども提供される。ボードの仕様やシステムソフトウェアなどは全てオープンソースとして公開する。

 開発元の米Onionのサイトには、Onion Omegaを使った「ロボットアーム」や「ツイートプリンタ」などの作例が掲載されている。

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 Onion Omegaのアイデアは、Evernoteに保存したToDoをサーマルプリンタで打ち出す仕組みをArduinoを使って開発した際に思いついたのだという。Web開発者にとってはC/C++は生産的ではなく、ArduinoはWebに最適化されていない──として、Raspberry Piなどを含めさまざまなプラットフォームの“いいとこ取り”をしたのがOnion Omegaだという。

 Kickstarterでは、ボードと、インタフェースなどを搭載するDockのセットが25ドルからで、今年8月に出荷を始める予定。4月7日の時点で、残り28日ながら目標の5倍近い7万2000ドル超が集まっている。

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