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論文画像の不正、人工知能で検出 東大発ベンチャーが新サービス「LP-exam Cloud」

» 2015年04月20日 18時12分 公開
[ITmedia]

 LPixelは4月20日、人工知能を用いて学術論文の画像の不正加工を自動で検査する受託サービス「LP-exam Cloud」の提供を始めた。大学や研究機関の利用を見込む。

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 大学や研究機関が論文内の画像をWebシステムにアップロードすると、画像の不正加工の有無を人工知能を用いて自動で推定する。不自然な点が見られた画像はライフサイエンス研究と画像解析に精通した専門家が目視で解析し、レポートを作成する。料金は月額定額3万円、1画像約500円から。

 従来の最大10倍のスピードで検証でき、人的、時間的なコストを削減するとともに、研究機関のブランドや信頼、研究者自身のキャリアを守ることにつながるとしている。

 同社は東京大学発のベンチャー。昨年4月、一般ユーザー向けに無償公開した「画像不正検出ソフトウェアLP-examオンライン版」で収集した不正画像の特徴データを生かす。解析画像についてフィードバックすることで人工知能の精度は向上していくという。

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