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「Surface 3」一般向けは8万1800円から 初のLTE対応で「申し分ないタブレット」(1/2 ページ)

» 2015年05月19日 18時16分 公開
[本宮学ITmedia]
photo Surface 3を発表する樋口泰行社長(中央)、ソフトバンクモバイルのエリック・ガン専務執行役員(右)、米Microsoftのブライアン・ホール氏(左)

 「大きさ、価格帯、そして初のLTE対応と、申し分のないタブレットを提供できるようになった」――日本マイクロソフトの樋口泰行社長は5月19日、オリジナルWindowsタブレット「Surface 3」を6月19日から国内販売すると発表した。法人向けにはWi-Fi/LTEの両モデルを、個人向けには当面LTEモデルのみを提供していく。

 Surface 3は、OSにWindows 8.1、CPUにクアッドコアAtom x7-Z8700(最大2.4GHz)を搭載。従来のSurface RT/2と異なりフルバージョンの各種Windowsソフトを利用でき、今夏公開予定のWindows 10へのアップデートにも対応する。価格は個人向けが8万1800円から、法人向けが6万8800円から(いずれも税別)。

 10.8インチ(1920×1080ピクセル)の10点マルチタッチディスプレイを搭載し、オプションのタッチペン(5980円)での手書き入力も可能。フルサイズのUSB 3.0×1ポートを備えるほか、本体と組み合わせて使えるキーボードカバー「Type Cover」(1万5680円)やドッキングステーション(2万3680円)も用意する。

photo Surface 3
photophotophoto キックスタンドは3段階の調節が可能

 本体サイズは約187(縦)×267(横)×8.7(厚さ)ミリで、Wi-Fiモデルの重さは約622グラム(LTEモデルは約641グラム)。約265グラムのType Coverと組み合わせた際の重量は887〜906グラムとなる。

photophoto デジタイザペン入力に対応。プリインストールソフトでは検証できなかったが、筆圧検知にも対応している(写真=左)、改良されたType Coverはタイピング時の音が静かになった(写真=右)

 「PCとしても使えるタブレットこそが真のタブレットであり、その他のタブレットはいわば“タブレット未満”と考えている。ただし従来は、PCの機能があるゆえに大きく重かった」と樋口社長。Surface 3は「大きさ、価格帯、そして初めてのLTE対応ということで、申し分のないタブレットを提供できるようになった」とアピールする。

photo 提供モデルと付属Officeソフトの有無

個人向けは当面LTEモデルのみ ソフトバンクと「戦略的パートナーシップ」

 海外ではWi-Fiモデルのみを一足先に発売していたが、日本では「世界で初めて」LTEモデルを提供。販売はソフトバンクモバイルが行い、一括購入のほか割賦プランなど各種キャンペーンを展開する。「ソフトバンクモバイルと戦略的なパートナーシップを組み、密にこの製品をドライブしていく」と樋口社長は話す。

 個人向けにLTEモデルのみをラインアップした理由について、「特に日本はLTEのカバー範囲が広く、Wi-FiとLTEを組み合わせて使っていただきたい。したがって個人向けにはまずLTEモデルだけを提供していく」と日本マイクロソフトの三野達也氏は話す。個人向けWi-Fiモデルについては「今のところ提供予定はない」とした。

photo Surface 3の販売チャネル

 Y!mobileが提供するLTEプランの回線料金は、購入後3年間が月額3696円、4年目以降は月額4196円(税別)で、月間7Gバイトまでの高速通信が行える。このほか、ユーザーがY!mobileで契約しているスマートフォンとSurface 3で通信量を分け合えるシェアプランなども用意する。

photophotophoto Y!mobileでの料金プラン、特典

 端末は「SIMフリー」としながらも、LTEバンドの対応状況は「ソフトバンクモバイルのネットワークのみ」で検証しており、国内では2.1GHz/1.7GHz/900MHz帯のみに対応。NTTドコモやKDDIなど他社が対応するその他周波帯域では「動作しない」(ソフトバンクモバイルのエリック・ガン専務執行役員)としている。

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