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» 2015年05月21日 13時57分 UPDATE

Twitterのモバイルアプリ開発プラットフォーム「Fabric」は「徹底した現場目線」で作り上げた 初の国内開発者イベント

Twitterが開発者向けイベントを国内発開催した。ユーザー認証や広告、端末検証などモバイルアプリに特化した開発プラットフォーム「Fabric」をアピールした。

[山崎春奈,ITmedia]

 Twitterは5月20日、開発者向けイベント「Flock」を日本で初めて開催した。モバイルアプリ開発に必要な機能をそろえたプラットフォーム「Fabric」をアピールし、ユーザー認証や広告管理、Twitter上のコンテンツ利用などを数行のコードで実行できる利便性を多くのサービスで使ってほしいと呼び掛けた。

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photo 3つのキットからなる「Fabric」

 「Fabric」は、(1)安定性を高める、(2)利用者を増やす、(3)収益化、(4)ユーザー認証――の4つの側面を網羅したというモバイルアプリ開発キット。障害報告ツール「Crashlytics」、広告管理ツール「MoPub」、Twitter上のコンテンツと連動させる「Twitter Kit」の3つで構成されている。Twitter自身のマネタイズとは別に、自社アプリ・サービスの開発で得たノウハウを活かしたキットを提供することで事業の柱の1つにする狙いだ。

 モバイルアプリ向けに特化しており、膨大な端末やOSの検証が可能になるクラッシュレポート、通信環境に適した無理のない重さの広告配信、スクロールや画面遷移に合わせた最適なコンテンツ表示など、最も効果的なスタイルを数行のコードで組み込むことができる。広告表示の頻度の変更なども簡単に設定でき、ユーザーの反応を見ながら柔軟に変えていけるのもメリットだ。

 すでにゲームや音楽、ニュースなどさまざまな分野のアプリで導入されており、「MoPub」を介した広告表示は全世界で月間2200億回に及ぶという。

 開発マネージャーのベア・ダグラスさんは「昨年10月にFabricをリリース後、こちらの予想以上の反響が続いている。“最もよいものをできる限りシンプルに”をコンセプトに、社内外で何度もインタビューを重ね、現場の開発者目線で必要なものを徹底的に考えて作り上げた」と自信を見せる。

photo 「Twitter Kit」を利用した共有の例

 「Twitter Kit」は、Twitterアカウントを利用したログイン、ツイートの読み込み/書き込みができるAPI、アプリへのツイートや画像、動画の引用――など、Twitter上のコンテンツや機能を利用できるキットだ。これまでもAPIの利用は可能だったが、開発キットとして提供することでよりスピーディに、モバイルアプリ向けに洗練されたデザインで挿入できるとうたう。

 同社は2012年にAPIの利用制限を厳格化し、サードパーティ製のTwitterクライアントの新規開発は実質的に困難になった。ダグラスさんは「投稿、閲覧など基本的な機能ができる同種のアプリを増やしていくのではなく、それぞれのサービスの中でTwitterのコンテンツやデータを最大限活かしてもらいたい」と現在の方針について話す。

 Fabricに今後予定される機能追加として「カスタムイベント」を挙げる。アプリ上でのユーザーの挙動を追跡できる機能で、ECサイトの購入ページへの遷移率、ゲームの再起動頻度などをトラッキングできるようになるという。

「開発者目線で期待に応え続けたい」

photo ベア・ダグラスさん

 「Flock」は日本で初めての開発者向けイベントだったが、来場者数は300人を超える盛況。各国で同様のイベントで登壇しているダグラスさんは「他都市に比べ、ハッシュタグ付きの投稿が活発だったように感じた。会場にいない人もTwitterを通して“参加”してもらえたようでよかった」と話した。

 「聴衆が熱心で、高度な質問も多く出ており、日本の開発者の関心の高さと手応えを感じた。私たちからみなさんへの期待――というより、私たちがみなさんの期待に応えたいという思いで取り組んでいる。利用者の声を聞きながら、開発者目線で魅力的な製品にできるよう努力していく」(ダグラスさん)

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