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7月1日に「午前8時59分60秒」 うるう秒実施 平日の朝は18年ぶり

» 2015年06月30日 16時44分 公開
[ITmedia]

 1日を1秒だけ長くする「うるう秒」が7月1日午前8時59分に実施される。平日の日中に行われるのは18年ぶり。3年前に実施した際はネットサービスなどで障害が発生しており、今回は平日の朝とあって注意が必要だ。

 うるう秒は原子時計に基づく正確な時刻と、地球の自転速度に基づく「天文時」とのずれを調整するもので、1972年から不定期に実施。1月1日か7月1日の午前9時直前に実施する形で、今回は「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に「午前8時59分60秒」を挿入することで調整する。

photo これまでに実施されたうるう秒=NICTのニュースリリースより

 前回は3年前、日曜日だった2012年7月1日に実施。国内ではmixiで障害が起きたほか、海外でもMozillaやLinkedIn、Redditなどが影響を受けた。

 今回は1997年7月1日(火曜日)以来の平日の朝。株式取引のスタートや各種業務の始業時刻などと重なっている上、四半期の初日でもあるなど、トラブルが起きた場合は混乱が広がるおそれもある。IT化が進んだ現在、うるう秒の実施は影響が大きいとして廃止が国際的に議論されており、日本や米国は廃止に賛成しているという。

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