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「うるう秒」で複数サービスに障害

» 2012年07月02日 12時31分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 地球の自転速度に合わせて標準時刻を調整するため、日本時間の2012年7月1日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入する、「うるう秒」の調整が実施された。この影響で、MozillaやLinkedIn、foursquare、Yelp、Redditなどが影響を受けたと米Wiredが伝えている。

 Redditは公式Twitterで、「米太平洋時間午後5時に実施されたうるう秒に関連し、Java/Cassandraに障害が発生しました。現在復旧作業中です」とツイートした

 「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関である「国際地球回転・基準系事業(IERS)」が決定しており、これを受けて世界で一斉に実施される(日本ではNICT(情報通信研究機構)が行う)。1972年7月1日の第1回から数えて今回は3年半ぶりの25回目に当たる。

 今回のうるう秒挿入についてはIERSが今年の1月5日に発表している。米Googleは、前回のうるう秒挿入(2008年12月31日と2009年1月1日の間)に備えて開発した技術「leap smear」について2011年11月に公式ブログで解説しており、今回もこの技術で問題なくサービスを継続できたようだ。

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