米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)の複数のクラウドサービスで米太平洋時間の6月29日午後8時過ぎから障害が発生し、Instagram、Pinterest、Netflix、Herokuなどのサービスが数時間にわたってダウンした。AWSのステータスダッシュボードによると、北バージニアにある米東海岸リージョンが激しい雷雨のため停電したのが原因という。
障害が発生したのは、Elastic Compute Cloud(EC2)、Elastic MapReduce(EMR)、ElastiCache、Relational Database Service(RDS)、Elastic Beanstalk。EC2、RDS、Elastic Beanstalkは30日の午後1時の時点でまだ完全には復旧していない。
停電は数十分で回復したが、この停電でEC2のストレージ(Elastic Block Store)のデータに不整合が起きたとしている。同日午後11時19分にインスタンスの50%、ストレージの33%が復旧し、30日午前10時25分にほぼすべてのインスタンスが復旧した。現在はdetachingのままの状態のようなEBSの復旧作業が続いている状態という。
障害発生中、PinterestのWebページにはエラーメッセージが表示されたが、NetflixやInstagramはページに接続できない状態が続いた。特に映画やテレビ番組を配信するサービスであるNetflixにとって金曜日の夜のダウンの影響は大きく、多数のユーザーがTwitter上などで苦情を書いた。
AWSの北バージニアのデータセンターは昨年の4月にも大規模障害を起こしている。この障害では、HootSuiteやfoursquareが長時間利用できなかった。
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