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「ほぼ日刊イトイ新聞」に岩田社長コンテンツのまとめ ネットでしのぶ、その人柄

» 2015年07月13日 16時27分 公開
[ITmedia]
画像 ほぼ日刊イトイ新聞「岩田聡さんのコンテンツ。」より

 7月11日に死去した任天堂社長の岩田聡さんをしのび、「ほぼ日刊イトイ新聞」が13日、岩田さんが関わったコンテンツをまとめたサイト「岩田聡さんのコンテンツ。」を公開した。同サイトを主宰する糸井重里さんとの対談が中心で、岩田さんがゲーム論や仕事観などさまざまなテーマについて語っている。

 ほぼ日刊イトイ新聞は、糸井さんが1998年6月にスタートしたサイト。岩田さんは創刊メンバーの1人だった。肩書きは「電脳部長」で、創刊1カ月前、糸井さんから構想を聞いた際、「すぐコンピュータの手配をして、プロバイダと契約して、床を這いずりまわってLANの配線」をしたと、糸井さんとの対談で語っている

 2人はゲーム開発でも深い関わりがあった。糸井さんがスーパーファミコン向けに企画したゲーム「MOTHER2」(1994年発売)の開発が難航する中、当時HAL研究所の社長だった岩田さんが開発体制を建て直し、プログラムを1から作り直して発売にこぎ着けた。

画像 「岩田聡さんのコンテンツ。」のメニュー

 ほぼ日刊イトイ新聞には、岩田さんと糸井さんとの対談や座談会コンテンツが多数収録されており、岩田さんが自らのキャリアについて語った「社長に学べ!」や、経営や思考モデルについて語った「任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。」、「MOTHER2」の思い出について話した「はじめてのひとも、もういちどのひとも。」などが読める。

 13日に更新された、ほぼ日刊イトイ新聞トップページの日替わりコラム「今日のダーリン」も、故人を偲ぶ内容になっている。糸井さんは自らのTwitterで11日、「世界のすべての灯を消せ 真っ暗な夜をつくってくれ その無力で ただそれだけをしてくれないか」とツイート。13日には「灯を消してくれなんて言ったのは、まぶしすぎた土曜日のことです。いまは、「暗くしていないで、せいいっぱいの今日をたのしんでください」と、岩田さんは言うと思います。もちろん、ぼくはそうします。」とつぶやいている。

最新の「社長が訊く」は「ファイアーエムブレムif」

画像 社長が訊く「ファイアーエムブレムif」より

 任天堂の公式サイトには、岩田さんが現場のゲーム開発者に開発の背景や思いを聞く座談会コンテンツ「社長が訊く」が収録されている。2008年から累計で200近くの座談会を公開。最新は今年6月24日公開の「ファイアーエムブレムif」だった。

 また、ゲーム情報サイト「4Gamers」で連載されていた、ドワンゴ川上量生会長の対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」の最終回(昨年12月公開)のゲストは岩田さん。川上さんが岩田さんのキャリアやゲーム観、経営などについて聞き出している。

お詫びと訂正

初出時、「社長が訊く」の最新は5月21日公開の「Splatoon」としていましたが、実際は6月24日公開の「ファイアーエムブレムif」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。


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