米Microsoftが、Windows 10 Insider Previewユーザー向けに、問題のある更新ファイルの自動インストールをブロックするためのツールを提供した。米ZDNetのエド・ボット記者が7月27日(現地時間)に報じた。
29日にリリースされるMicrosoftの次期OS「Windows 10」の一般ユーザー向けエディションでは、Windows Updateのインストールが自動のみになるが、更新によって周辺機器のドライバが対応しないなどのトラブルが発生する恐れがあるため、ユーザーから不満の声が上がっていた。
新ブロックツールはInsider Previewの最新ビルドが対象ではあるが、正式版でも利用できるようになる可能性は高いとボット氏は指摘する。
このツールはMicrosoftのサポートページに「KB3073930」として公開された(日付は7月7日になっている)。
Microsoftはこのページで、Windows 10 Insider Previewではアップデートは自動だが、「まれにドライバあるいはアップデートが一時的な問題を起こす可能性があり、その場合は(問題のあるファイルを削除し、)次のWindows Updatesでファイルが自動的に再度インストールされないようにする必要がある」とし、問題のあるアップデートの削除とブロックツールの利用方法を説明している。
上記のページからツールをダウンロードして「開く」をクリックすると以下の画面になる。
[次へ]をクリックすると「問題を検出しています」と表示された後、以下の画面になる。
「Hide updates」を選択すると、Microsoftが検出したファイルがリストアップされるので、次のアップデートでインストールしたくないファイルの□にチェックを入れ、[次へ]をクリック。
これで、指定したファイルは次回のWindows Updateでインストールされることはなくなる。
いったんブロックしたアップデートを自動アップデートに再追加するには、このツールを起動して「Show hidden updates」を選択するとブロックした更新のリストが表示されるので、□のチェックを外す。
ツールはコントロールパネルの「コンピュータの問題のトラブルシューティング」で「すべてを表示」にすると「Windows Update」として表示されるが、筆者の環境ではこれを起動してもブロックしたアップデートのリストは表示されず、再度サポートページからツールをダウンロードする必要があった。
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