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「ジュンク堂渋谷非公式」のツイート、丸善ジュンク堂が「公式見解ではない」と表明 一部から“偏り”指摘

» 2015年10月21日 13時37分 公開
[ITmedia]

 MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店(東京・渋谷)を名乗る非公式Twitterアカウントの投稿について、一部から「特定の思想・信条に偏っており、書店名を掲げるには不適切では」などと指摘されたのを受け、丸善ジュンク堂の公式式アカウントが10月20日、「公式な意思・見解ではございません」と表明した。非公式アカウントは削除されている。

photo 表明は「固定されたツイート」に

 アカウントは「ジュンク堂渋谷非公式」を名乗り、同店で開催中のブックフェア「自由と民主主義のための必読書50」について紹介。ブックフェアではSEALDs関連の書籍を取り上げており、このアカウントは「SEALDs街宣後に飛ぶように売れていきました」「この先イベントやフェアを次々ぶちかまして行く予定なので。年明けからは、選挙キャンペーンをやります! 夏の参院選まではうちも闘うと決めましたので!」などと投稿していた。

 ツイート内容を支持するユーザーも少なくなかった一方で、「ジュンク堂は特定の思想・信条を支持するということか」などとただす声も上がっていた。

 これを受け、丸善ジュンク堂書店の公式Twitterアカウントは10月20日、同アカウントのツイート内容について、アカウントは公式なものではなく、ツイート内容も全社の公式な見解ではないと説明するツイートを投稿した。

 丸善ジュンク堂書店によると、同店の店長を通じて経緯の把握とアカウントの削除要請を指示したという。実際に書店員による書き込みだったかについては「コメントを差し控えたい」として明らかにしなかった。ただ、「一個人としてではなく、書店名を冠し、全社の見解と誤解されやすい内容をツイートしたこと」が問題になったという見解だ。

 同フェア自体は実際に同店で開催されており、19日時点で渋谷店公式アカウントからも紹介されている。フェアをやめるなどの指示はしていないという。

 書店のツイートをめぐっては、昨年「書泉グランデ」(東京・神保町)の公式Twitterアカウントが「隣国が嫌いな方におすすめ」などと本を紹介し、運営会社が「特定の主張を支持するかのような表現があったことは様々な思想を扱う知識の場である一書店として、決してあってはならないこと」と謝罪したことがあった。

photo フェア自体は公式サイトでも告知

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