「消費者はMacとiPadを統合したような端末を求めてはいないとわれわれは強く思う」──。米Appleのティム・クックCEOがインタビューでそう語ったと、アイルランドのメディアIndependent.ieが11月16日(現地時間)に報じた。
もしそのような統合端末を作っても、その端末はユーザーが求めるレベルのMac+iPadの体験を提供できない、今後も世界最高のタブレットと世界最高のMacを作っていきたい、と同氏は語った。
同氏は9日に英国を訪れた際、「まだPCを買うのですか? 本当に、なぜ?」と語ったと英Telegraphが報じている。
これについてクック氏はIndependent.ieに対し、「MacとPCが同じものだとは考えていない」と語った。
同氏は「X86と(iPadのプロセッサである)Aシリーズの違いはなくなってきてはいる」としつつも、人々がiOSとMacの両方を使っているため、「Handoff」のような機能を提供することでシームレスなユーザー体験の提供に努めていると説明した。
クック氏は、出張には「iPad Pro」とiPhoneしか携帯しない(MacBookは持たない)と語ったが、iPad ProがMacBookを完全に代行できるわけではなく、目的によって使い分けるものと位置付けているようだ。同氏は米Microsoftのハイブリッド端末「Surface Book」について、「タブレットとノートPCの両方になろうとして、その両方になれていない」と批評した。
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