有志が運営「女川さいがいFM」、3月に放送終了 「役割果たした」
宮城県女川町の臨時災害放送局「女川さいがいFM」は12月16日、来年3月末の免許期限終了に合わせて放送を終了すると発表した。防災無線の復旧や運営スタッフの不足を理由に、東日本大震災から5年の節目で終了を決めた。4月以降、ネットなどを活用した新しい地域メディアの取り組みを検討しているという。
震災直後の2011年4月、津波で失われた防災無線に代わる情報伝達手段として放送をスタート(コールサインJOYZ2AG-FM、79.3MHz)。免許を受けた町がボランティアグループに委託して運営。中高生も参加するなど、住民や町出身者が手弁当で運営する姿は13年にNHKドラマ「ラジオ」として放送されるなど、全国的に知られている。
現在も復興イベントなどの情報を提供しているが、町の防災無線や広報誌などが震災前の水準に戻り、「開局理由だった情報伝達手段の役割を果たした」と判断。臨時局として運営は数カ月の予定だったが、延長を繰り返して5年にわたって放送を続ける中、スタッフが結婚や就職を迎えるなど人手不足が深刻化していることも踏まえ、放送終了を決めた。コミュニティーFMへの転換も、町の経済規模なども考慮すると難しいとしている。
3月末までは、引き続き24時間体制で放送。町民インタビュー番組「この人さ聞いでてみっちゃ」も継続し、町の将来に対して「遺せる記録」を意識した番組作りを行う。
同局は公式サイトで「これまでラジオをお聞きいただいた皆様、全国から応援していただいた皆様に改めて感謝を申し上げます」と記している。
町は同局について高く評価しており、運営ノウハウと人材を生かし、ネットなどを活用した新しい地域メディアとして取り組んでいく考えという。
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