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パナソニックとFacebook、光ディスクを使った「コールドデータ」保存システムを開発

» 2016年01月06日 15時28分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは1月6日、光ディスクを使ったデータセンター用のデータアーカイブシステム「freeze-ray」を、米Facebookと連携して開発したと発表した。100GバイトのBlu-ray Discによるアーカイブシステムを、Facebookのデータセンターに実装済みという。

 freeze-rayは、アクセス頻度が低いが長期間保存が必要な「コールドデータ」と呼ばれるデータを保存するためのシステム。光ディスクの長寿命性、ドライブの後方互換性、低消費電力、環境変化への耐性といった特徴を生かし、データの保護と、データセンターの運営コスト・エネルギー消費量削減を可能にしたという。

 パナソニックは、高密度光学技術、光ディスクやドライブ、関連ロボットなど主要装置、システム制御用ライブラリソフトの開発を主に担当。Facebookは、ストレージシステムの設計、配備、管理、整備に関する知識の提供などを担当した。

 Facebookのデータセンターには、第1世代となる100GバイトのBlu-ray Discによる「freeze-ray」を配備済み。2016年後半には第2世代となる300Gバイトディスクによるシステムを配備する予定だ。

 両社は今後、500Gバイト・1Tバイトなど、さらに密度を高めたアーカイブシステムの研究・開発に向け、協力関係を継続するとしている。

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