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GoogleのピチャイCEO、AppleのクックCEOの決断にTwitterで賛同表明

» 2016年02月18日 11時20分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 「@tim_cookの公開書簡は非常に重要だ。企業に(ユーザーデータの)ハッキングを強要することは、ユーザーのプライバシーを侵害する」──。米Googleのスンダー・ピチャイCEOは2月17日(現地時間)、自身のTwitterアカウントでそうツイートした。

 クック氏の書簡は、テロ事件解決のためにiPhoneのセキュリティ機能の一部を無効化するツールをFBIに提供するよう米連邦裁判所から受けた要請に対し、それを拒否して顧客のプライバシーを守るという決意を語ったものだ。

 pichai 2 スンダー・ピチャイ氏

 ピチャイ氏は、上記のツイートに続けて、4件の連続ツイートで次のように語った(Twitterには1ツイートは140字までという制限がある)。

 「警察当局や情報機関が犯罪やテロリズムから国民を守るに当たり、非常な困難に直面していることは理解している」「われわれ(IT企業)はユーザーの情報を安全に保つセキュアな製品を構築しており、合法的な正規の要請があれば警察当局にユーザーデータへのアクセスを提供している」「だが、企業に顧客の端末およびその中のデータをハッキングできるように要請するのは完全に違う話だ。(要請を受け入れれば)悪しき先例になってしまうだろう」「この重要な問題についての思慮深く、オープンな話し合いを期待する」。

 pichai

 クック氏はかつて、Googleをはじめとするユーザーデータを利用する広告で収益を上げる企業について、「彼らはユーザーについて分かることをすべて貪欲に吸収し、それを利用して収益を得ようとしています。Appleはそれは間違っていると考えます。われわれはそんな企業にはなりたくありません」と批判した

 米Twitterのジャック・ドーシーCEOはこの件についてまだ特にツイートしていないが、元同僚で起業家のトリスタン・ウォーカー氏がクック氏の書簡を支持したツイートをリツイートしている。米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOや米Microsoftのサティア・ナデラCEOも、まだ特に意思表明はしていない。

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