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Android端末メーカーがUbuntuに関心?

» 2016年02月23日 19時32分 公開
[大村奈都ITmedia]

 現在Android搭載スマートフォンを製造している多くのメーカーが、いずれUbuntu端末を製造する可能性は高い――。英メディアThe Registerの取材に対し、Ubuntuを支援する英Canonicalのジェーン・シルバーCEOがこんな見通しを示している。CanonicalはオープンソースOSであるUbuntuを支援するために設立された企業で、すでに多くのAndroid端末メーカーと接触している、とシルバー氏は語っている。

photo The Registerの記事

 UbuntuはLinuxディストリビューションの代表的な存在で、シルバー氏によれば全世界で約3000万人のユーザーを持つという。日本でも定期的にユーザーのオフ会が開かれ、異常な量の唐揚げが供されるなど、活発な展開をみせている。デスクトップOSとしての実績を持つだけでなく、Ubuntu SDKを利用すれば、デスクトップ用とモバイル用のアプリを共通化することができるという。

photo MeizuはUbuntuスマートフォンを発売

 AndroidとiOSに続く「第3のモバイルOS」としては、MicrosoftのWindows 10 Mobile、有力団体や企業がバックについたTizen、JollaのSailfish OS、MozillaのFirefox OSなどが名乗りを上げたが、いずれも普及が限定的だったり、すでに撤退が決まっている状態。「デスクトップとモバイルで同一のアプリが使える」というメリットを掲げて、多くのAndroid端末メーカーが興味を示すUbuntuは、次世代モバイルOSの座を射止められるだろうか。

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