4月14日午後9時26分頃、熊本県熊本地方で発生したM6.5の地震「平成28年熊本地震」について、現在の状況と今後の注意点、各種情報をお伝えします。
14日21時26分頃、熊本県熊本地方でM6.5の地震が発生、熊本県益城町で震度7を観測しました。各地の詳しい震度は、以下のページからご覧いただけます。最新の地震情報は、こちらからご確認ください。
→2016年4月14日 21時26分頃 熊本県熊本地方で発生したM6.5の地震(最大震度:震度7)
その後も余震が多数発生しており、現在までに震度1以上を観測する地震が123回発生、うち最大震度6強の余震も発生しています(15日午前10時30分速報値)。
下の図からも、熊本地方で、比較的震源の浅い地震が何十回も起きていることがはっきりとわかります。過去24時間に発生した地震の状況はこちらで確認することができます。気象庁は、今後も1週間程度は震度6弱程度の余震が起こる恐れがあり、十分に注意するよう呼びかけています。
tenki.jpでは地震情報をいち早くTwitterでお知らせしています(@tenkijp_jishin)。国内で震度1以上を観測する地震が発生した場合、情報をご覧いただくことができます。さらに、このアカウントでTwitterアラートを設定していただくと、震度5弱以上を観測する地震が発生した場合にプッシュ通知でお知らせいたします。どうぞご活用ください。
この後も引き続き、震度6弱程度の激しい揺れを伴う余震が起こる可能性があります。特に揺れの強かった地域では、地盤が緩んで、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっています。そのため、斜面や崖、崩れたり傾いたりしている家屋のそばには近づかないようにしてください。
現地ではすでに避難を始めていらっしゃる方も多いかと思いますが、これから避難する方は2次災害を防ぐため、できればブレーカーを落とす(停電から通電再開時の火災の恐れをふせぐ)、ガスの元栓を閉める(ガスが復旧した時のガス漏れを防ぐ)ようにしましょう。
また災害時は、通話の集中や通信設備の被災により、電話がつながりにくくなります。このようなときは、消防・警察などへの連絡を優先させるため、地震があった地域に対しては、なるべく電話は控えるようにしましょう。ぜひ災害用伝言ダイヤル等の利用をするようにしてください。
先にもお伝えしました通り、熊本県内を中心に揺れの強かった地域では地盤が緩んでいる可能性があります。そのため、通常よりも雨による土砂災害の危険性が高まっていることから、気象庁では臨時で熊本県内の一部市町村について、土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げています。
地震情報だけではなく、今後は雨などに関する情報も確認するようにしてください。
西から前線を伴った低気圧が近づいてきているため、あす16日の夕方からあさって17日の昼にかけて、熊本県周辺では雨が予想されています。特に17日は暖かく湿った空気が流れ込み大雨となる恐れがあります。まだ避難されていない方も、ご自宅の周辺に斜面や崩れやすい場所が近くにある場合は、あすからの雨を見越して早めの避難をすると良いでしょう。
熊本県の詳細な天気はこちらをご確認ください。Twitterでも配信しています(@tenkijp_kumamot)。
→日直予報士「熊本地震 17日は大荒れの恐れ」(2016年4月15日 12時41分)
→日直予報士「熊本県内 この先の天気」(2016年4月15日 9時2分)
各情報へのリンクをご用意いたしました。ご活用ください。
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