国土交通省は、東京(秋葉原・水道橋)〜羽田空港〜横浜の船便の運航を試験的に行う「春季舟運社会実験」を5〜6月に実施する。有料で乗船参加者を募集し、舟運のニーズを確認し、定期運航化を目指す。
羽田空港−秋葉原、横浜−羽田−水道橋の「幹線ルート」のほか、秋葉原−日本橋、秋葉原−隅田、日本橋−水道橋など「枝ルート」を含む7種類の運航コースを用意する。
約90年前に完成したもののほとんど利用されてこなかった「万世橋船着場」(秋葉原)を活用し、東京都心と横浜を結ぶ舟運のニーズの大きさ、運航体制や民間のビジネスモデルが成立するかを検証する。水上交通の活性化だけでなく、観光や文化とも結び付け、地域全体を盛り上げるような相乗効果を狙うという。
羽田空港−秋葉原のコースは5月2日から6月3日まで、1日に2〜4便の運航を予定し、約1100人の動員を見込む。予約は阪急交通社のWebサイトから可能。横浜−羽田−水道橋のコースの詳細は、運航の安全確認後に公開するという。
同省は昨年から都心と羽田空港を結ぶ航路の実証実験を実施し、9月の初回実験で約1500人、2月の第2次実験で約300人を動員している。
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