ゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」に登場するキャラクターの名前の由来になった気象現象を、気象庁の研究官が解説するツイートが話題になっている。
気象庁気象研究所の荒木健太郎(@arakencloud)研究官が、雲の一種「巻雲」をGoogle画像検索で調べたところ、「艦これ」のキャラクター「巻雲」のイラストばかりが検索結果を埋め尽くしていたことがきっかけ。フォロワーからの指摘を受け、「雲でも艦これでも巻雲はかわいいですね。吹雪や夕立、時雨、黒潮などのキャラクターもいることを知りました」とツイート。「艦これ」のキャラと関連した気象現象の解説を「艦これ気象学」と名付け、語り始めた。
ツイートには「【艦これ気象学:霞】」のように見出しを付け、「霞の愛でポイントは、大気の汚れ具合をわざわざ教えてくれるところです。なんて親切なんだ」などの豆知識を披露。解説の終わりには、画像の検索結果を載せ、艦これの画像が占める度合いに言及している。「画像検索で、ほとんど艦これキャラクターが出てくることに驚いた」(荒木さん)という。
荒木さんの「艦これ気象学」のツイートには、「艦船の由来になった気象現象はよく知らなかったので、大変参考になった」「艦これだけでなく、気象関係にも興味を持つことができた」などの感想が寄せられている。
荒木さんは普段、防災を目的に、豪雨、豪雪や竜巻などをもたらす雲の仕組みの研究に取り組んでいる。「雲や空は、人間と同じ。相手のことを知っていれば仲良くなれるし、美しい大気光学現象を見る機会は増え、気象災害から身を守ることにつながる」(荒木さん)。
「艦これのキャラクターとともに、ぜひ雲や空も一緒に愛でて、愛を伝えていただけるとうれしく思います」(荒木さん)
ちなみに、荒木さんのお気に入りのキャラクターは「五月雨」。「清楚な感じが素敵で、結構ストライクだった」という。
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