三菱電機はこのほど、世界最高速となる分速1230メートル(時速73.8キロ)のエレベーター技術を開発し、中国・上海市の中国最高層ビル「上海中心大厦」(地上632メートル)に導入すると発表した。地下2階から119階(展望階)まで約53秒で到達するという。
巻上機モーターの出力を最大限に引き出す制御盤や、強度の高い新構造のワイヤーロープ、高速走行時のかご室の気圧を制御し、乗客の耳の痛みなどを緩和する装置などの開発により、世界最高速を実現した。
同ビルの展望階行きエレベーター3台のうち1台に同技術を適用。利用状況に応じ分速1080メートルと1230メートルを切り替えて運用する予定だ。
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