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等身大ドールに最新鋭PCを組み込める時代

» 2016年05月12日 13時21分 公開
[大村奈都ITmedia]

 CLAMP『ちょびっツ』や古くは新谷かおる『ぶっとび!!CPU』など、パーソナルコンピュータ(PC)を人間型のドールとして描写したマンガやアニメ作品は数多くある。最も身近に存在し、命令を聞くようで聞かないPCを擬人化してとらえ、もっと実物の人間に近い存在になってほしい、という願望は、誰にでもあるものだろう。

 ソニー・ミュージックのスマートフォン向けゲーム『真空管ドールズ』が、4月29日・30日のニコニコ超会議にドール型PCケースDTX-1を展示した。玩具などのプラスチック部品を製造するオビツ製作所のブログによると、これは同社製品であるOBITSU 150をベースにした身長約150センチのドールを、PCケースに改造したものだという。

photo OBITSU150の素体は19万8000円

 『真空管ドールズ』は、人間と共存するロボット(ドール)が活躍する物語で、それに合わせて実際にキャラクターのドールも製作されている。その頭脳として、一般的なPCパーツを組み込めるようにしたというわけだ。CPUはIntel Core i7-4790K、マザーボードはMini-ITX、メモリは16GBを搭載。胴体内にこれらのパーツを装着し、背中からアクセスできる。顔は未完成で、ドールを動かすことはできない。

photo オビツ製作所のブログで紹介されているDTX-1

 展示デモでは、このドール型PCにWindows 10をインストールし、実際に動作させた。DTX-1の販売予定はないが、素体であるOBITSU 150は19万8000円で販売されているので、自分でMini-ITXケースに改造することは不可能ではない。あとは、会話プログラムと音声認識・合成ソフトを用意すれば――あなたは、どうしますか? 

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