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700年の“刀匠の技”を目の前で実演「超刀剣」 「刀は怖くない、もっと親しんでほしい」ニコニコ超会議2016

» 2016年04月29日 14時15分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 岐阜県関市の刀匠が刀鍛冶を実演する「超刀剣」が、「ニコニコ超会議2016」(4月29〜30日、千葉・幕張メッセ)に出展している。屋外に日本刀の鍛錬場を特設し、700年以上前から伝わる技を間近で見学できるほか、来場者向けに「古式日本刀鍛錬」の体験企画も行っている。

photo 大槌と小槌の甲高い音がブースに響く
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 刀の材料となる玉鋼を4人の刀匠が大槌と小槌で打ちのばし、甲高い音がリズミカルに響く様子を、来場者が真剣に見入っていた。抽選で日本刀の鍛錬を体験できる企画も用意。選ばれた女性の来場者は、約6〜7キロほどある大槌に苦戦しながらも「貴重な体験ができた」と話していた。

photo 関市の刀匠が集結
photo かまどに火を入れる様子
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 見学者の中には、刀剣を擬人化したキャラクターが登場するゲーム「刀剣乱舞−ONLINE−」のグッズを身に付けた女性の姿が目立つ。刀匠の尾川兼國さんは「刀剣乱舞」の人気ぶりを知っているとのことで、日本刀に関心が集まることで「『刀は怖い』というような先入観を払しょくし、もっと親しんでもらえれば」と話す。

 尾川さんは、アニメ「エヴァンゲリオン」をモチーフとした実物の日本刀の展示会「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」(2012年から全国各地で開催)に協力するなど、「ネットカルチャーを勉強していて、日本刀との融合にも取り組んでいる」という。「刃紋などの細かい部分は、日本刀ごとに異なっていて味わい深い。ぜひ関刀鍛冶伝承館(関市)などに足を運んでもらって、じっくりと鑑賞してほしい」(尾川さん)。

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photo 関市の重要文化財となっている名刀「兼元」「兼定」も展示している
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