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2016年06月01日 17時09分 UPDATE

国産スタートアップに海外クラウドファンディングのチャンスを 「DMM Starter」始動 (1/2)

DMM.comが国内のスタートアップ企業向けに米国のクラウドファンディングサービスへのプロジェクト申請を支援する「DMM Starter」を発表した。

[山崎春奈,ITmedia]

 DMM.comは6月1日、米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」「Indiegogo」へのプロジェクト申請を支援する「DMM Starter」を発表した。AWESOME JAPANなど7社と提携し、海外展開を目指すスタートアップをバックアップする。

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 クラウドファンディングは、開発中の製品やコンテンツの先行予約という形でユーザーから開発資金を募る仕組み。米国で生まれ、国内でも数年前から利用や認知が広がっている。利用主体は小規模なスタートアップから大企業まで幅広い。

 「DMM Starter」では、国内のスタートアップが米国の「Kickstarter」「Indiegogo」にプロジェクトを立ち上げる際の申請から運営までを支援。両サービスはクラウドファンディングサービスの代表格で、これまで計30万以上のプロジェクトを展開し、累計3000億円以上を約7万人から集めているという。米国外からの注目も高く、その後世界的ヒットにつながるケースもある。

 ジャンルは、ガジェットや家電などだけでなく、ゲームやアニメなど広く受け付ける。目標額や期間を含むプロジェクト設計のコンサルティング、ページ作成時の翻訳代行、海外のユーザーや企業からの問い合わせ対応、国内外へのプレスリリース配信――など多面的にバックアップする。

 「シェンムー3」の開発資金を募るプロジェクトでKickstarterで約8億円を集めた実績を持つAWESOME JAPANをはじめ、ライトアップ、サイバーエージェント・クラウドファンディング、バリュープレス、Cerevo、ABBALab、サイバーエージェント・ベンチャーズの7社と業務提携し、各社が各分野で支援。DMM.comがチームを束ねる。

 第1弾として、身体の動きで奏でる楽器アプリ「KAGURA」、BASICでプログラミングできる1500円のミニPC「IchigoJam」、フルカラー3Dプリンタで出力する立体地図「ONEHUNDRED TOKYO」、ドライブ中に眠気を抑える気体を自動で吹き付けるIoTデバイス「Scent Medical」――の4プロジェクトを実施予定だ。

photo IchigoJam(中央)
photo ONEHUNDRED TOKYO
photo Scent Medical

 DMM.comの村中悠介取締役はクラウドファンディングを利用するメリットとして、(1)量産体制確立や海外進出に向けた資金調達、(2)発売前にユーザーの要望や反響を拾い上げるマーケティング、(3)国内外のメディアに向けたプロモーション――の3点を掲げる。

photo クラウドファンディングを利用するメリット

 「海外のサイトでも展開したいというニーズはあるものの、言語の壁もあり、ノウハウがないと着手するのは難しい。日本発のプロダクトやコンテンツをクラウドファンディングをフックに世界に届けられれば」(村中取締役)

 将来的にはクラウドファンディング市場の広がりを見て、中国や中東など英語圏以外のサービスへの展開も検討していきたいという。

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