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打ち上げボタン押す権利も 国産ロケット「モモ」、クラウドファンディング開始

» 2016年06月02日 13時09分 公開
[ITmedia]

 みんなの力で宇宙にロケットを飛ばそう!――北海道大樹町でロケットを開発するインターステラテクノロジズは、国産ロケット「モモ」を高度100キロ以上の宇宙空間に打ち上げる実験を行う費用の支援募集を、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で始めた。目標額は2700万円。

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 同社は、宇宙機エンジニアや科学ジャーナリスト、作家らが集まって2005年に設立した「なつのロケット団」が前身。大樹町と東京に拠点を持ち、宇宙観測ロケット「モモ」のほか、地球周回軌道に小型衛星を打ち上げるロケットの開発を行っている。

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 「モモ」は、20キロのペイロードを高度100キロまで低コストで打ち上げられるという。1回の打ち上げで約4分観の微小重力環境が得られ、ペイロードを洋上で回収することも可能だ。微小重力実験や高層大気の観測、赤外線・X線などによる宇宙観測、技術試験などに幅広く活用できるとしている。

 資金の支援は3000円から可能。5万円支援すると打ち上げ時の地上支援スタッフとして参加でき、50万円なら宇宙に行った部品がもらえ、1000万円なら打ち上げボタンを押す権利がもらえる――など、さまざまな謝礼を用意している。

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