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2016年06月08日 14時29分 UPDATE

「居眠り」や「パニック」も……ドライバーの状態をAIで判定 オムロンが車載センサー開発

カメラの映像と独自のAI技術により、ドライバーの状態が安全運転に適しているかリアルタイムで判定する車載センサーをオムロンが開発した。

[ITmedia]

 オムロンは、カメラの映像と独自の人工知能(AI)技術によって、ドライバーの状態が安全運転に適しているかリアルタイムで判定する「ドライバー運転集中度センシング技術」を搭載した車載センサーを開発した。自動運転と手動運転の安全な切り替えなどを支援する技術として、2019年〜20年に発売される自動運転車などへの採用を目指す。

 1台の小型カメラで撮影したドライバーの映像を、高解像度の局所的な顔映像と、低解像度の大局的な動作映像にいったん分離した上で、2つの映像を組み合わせ、居眠り、脇見、スマートフォン操作、パニックなど、ドライバーのさまざまな状態をリアルタイムに判定する。

 例えば、手動運転中に眠そうにしていたり、スマートフォンを操作していれば、ドライバーに警告。居眠りしたり、パニックになっていると判定すれば、自動運転に切り替えて路肩に停車する。

 自動運転中は、ドライバーが前方を注視していれば、数秒で手動運転に復帰できると判定。飲食・喫煙中なら手動運転復帰に4〜10秒程度かかる――などと判定する。

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 連続した時間的変化を伴う事象も認識できる独自のニューラルネットワーク技術「時系列ディープラーニング技術」により実現した。

 従来、同技術は、比較的大規模なサーバシステムへの接続が必要だったが、新技術では、手のひらサイズのカメラで撮影した映像データを局所的な映像と大局的な映像に分けた上で、2つを組み合わせることで画像処理量を低減させ、車載の組み込み環境でもリアルタイムに実行できるようにした。ネットワーク接続環境も不要で、既存車への後付けや低価格帯の車への搭載も可能という。

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