横浜駅ホームの案内板がなぜか“プロジェクションマッピング風”? JRに理由を聞いてみた
横浜駅の横須賀線ホームに、ちょっと変わったグリーン車停車位置案内があると、ネットでたびたび話題になっている。立体的な掲示板にプロジェクターで映像を映し出す“プロジェクションマッピング風”の見た目で、言われてみれば確かに不思議だ。
情報を知らせるならわざわざプロジェクターを用いずディスプレイでよさそうなものだし、投影されている映像の動きには謎のこだわりもみられる。なぜこのような仕様にしたのか。JR東日本横浜支社の担当者に聞いてみた。
案内板を目立たせたい
「横浜駅の横須賀線ホームは、横須賀線、湘南新宿ラインと数種の列車が停車するほか、ホーム幅も広いため、グリーン車停止位置についての質問が多い。そこで、目を引く掲示物があれば利便性が向上すると考えて設置した」(担当者)
担当者によれば、従来のグリーン車乗車位置案内よりも分かりやすく、目立つ案内版を開発しようと考えていたところ、「過去に駅のセレモニーで使用したプロジェクションマッピングのような形にしてはどうか」とアイデアが出たのがきっかけとのこと。約2年前から検討を始め、今年になって試験的に設置するに至ったという。
実はこの企画、「My Project」と呼ばれるJR東日本の取り組みから生まれたプロジェクトの1つ。My Projectは「自ら考え自ら行動する社員」を育成するために、2011年1月にスタートした提案促進活動だ。本企画も「まずはやってみよう」の精神から採用になったという。
映像の投影には、照明と映像投影機能を組み合せたパナソニックの「スペースプレーヤー」を活用。プレイヤー内部の時計と、事前に入力した時刻表データに基づき、時刻に応じた文字やマークをプロジェクターで掲示器に投影している。発車時刻から1分間は表示をいったん消し、その後自動的に表示を切り替える仕組みだ。
立体物に投影するのは、平面への投影よりも表示内容を強調するため。映像に動きを付けたのも、静止画よりも目を引く効果を期待したからだという。
この掲示器は現在、横浜駅横須賀線ホーム10番線側(柱番号7付近)に1台だけ設置し、案内効果について検証している段階だ。土日のみ稼働し、列車ダイヤが乱れた場合にも使用は中止するという。試験運用は8月いっぱいを予定している。
同設備が正式採用されるかどうかはまだ決定していないが、採用された場合は他の駅やホーム、グリーン車の停止位置案内以外での活用も視野に入れているという。現段階では立体物に映像を投影するという単純な仕組みだが、今後さらなる展開も期待できそうだ。
(太田智美)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Gmail、他社メアドを送信元にできる機能を廃止へ
-
2
個人開発「家系ラーメンマニア」で利用者急増 対応追いつかず一部停止 「より信頼していただけるアプリに」
-
3
「プチプチ」の川上産業、「プチプチ株式会社」に社名変更 創業58年で
-
4
「ChatGPT」のデフォルトモデル、PlusとProは「Sol」に、無料版は「Luna」でテキストチャット無制限に
-
5
熊本地震で地面がずれた場所、35kmの線状に 衛星データで「変位境界」を判読 国土地理院
-
6
ワークマン、実は画像生成AIを導入していた 間に合わない商品撮影を代替 アプリ通知開封も1.5倍
-
7
東大、60代教授を懲戒処分 サイトのHTMLソースに“不適切な言葉” 「六四天安門」問題が理由と毎日報道
-
8
「うんこ移植」でピーナツアレルギー改善、15人中6人が数粒食べられるように ヒトの実証は初 Science系列誌掲載
-
9
「高学力=ストレスに耐えられる」ではない 秀才が苦しむ一方、収入・満足度が高いのは…… 医学生・医師1000人超を分析
-
10
写真加工アプリ「SNOW」にステマで措置命令 報酬付きでX投稿依頼、広告表示なし 消費者庁
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR