米Appleが9月16日に発売した「iPhone 7」(32GBモデル)の部品と組み立てを含む原価は224.8ドルで、定価の649ドルの約35%──。英調査会社のIHS Markitが20日(現地時間)、独自の試算結果を発表した。
同社による先代の「iPhone 6s」の推定原価より36.89ドル高くなった。販売価格は据え置きなので、Appleのマージンが減ったことになるが、IHSによると、韓国Samsung Electronicsの最新フラッグシップ端末「Galaxy S7」よりも高いマージンを保っているという。
IHS iSuppliの価格分析は部品と製造コストのみを対象としており、研究開発費、ソフトウェア、ライセンス料、広告宣伝費などは含まれない。そのため、この推定コストからは粗利益を推定できないが、先代や競合端末との比較の参考にはなる。
部品の中で最も高価なのはディスプレイで43ドル、次は米Intelのモデムを含む通信関連チップで33.90ドル、そしてApple純製の「A10」の26.90ドル。
同社は新iPhoneではまだこのモデルしか解析していないが、ジェットブラックモデルについて、製造に時間がかかるものなので、製造コストが高くなるだろうとしている。
なお、IHS Markitは、モバイル端末の原価推定を発表してきた米調査会社IHSと英Markitが7月に合併してできた新会社。本社が英ロンドンになった。
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