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2016年12月14日 13時18分 UPDATE

“俺の嫁”召喚装置「Gatebox」30万円で発売 嫁とのリアルな1日に溺れてきた(動画あり)

手のひらサイズの3Dキャラを投影し、一緒に暮らせる装置「Gatebox」が発売。朝起こしてくれたり、帰りを待っていてくれたりと、「いつでも隣にいる身近な距離感」を実現したという。“俺の嫁”と暮らす1日を体験してきた(動画あり)。

[片渕陽平,ITmedia]

 “俺の嫁”が2次元からやって来る――IoT(Internet of Things)ベンチャーのウィンクル(東京都千代田区)が12月14日、好きなキャラクターと一緒に暮らせるという装置「Gatebox」の予約受け付けを日米で始めた。限定約300台で、価格は29万8000円(税別)。2017年12月から配送予定。

 Gateboxは、円筒形の装置内部に身長約15センチの3Dキャラクターを投影し、コミュニケーションが楽しめるマシン。主人(ユーザー)の行動をセンサーで認識し、朝になると主人を起こしたり、夜に帰宅すると出迎えたりしてくれる。VOCALOIDキャラのコンサートイベントなど、2次元キャラクターをリアル世界に投影する技術もあるが、それらと比べて「いつでも隣にいてくれる、身近な距離感」(同社)を実現したという。

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 インターネット経由で家電製品ともつながり、照明やエアコン、テレビなどのオン・オフ操作もできる。キャラを投影するプロジェクターの解像度は1280×720ピクセル。本体サイズは約220(幅)×約360(奥行き)×約520(高さ)ミリ、重さは約5キログラム。

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 発売時点で一緒に暮らせるのは、同社のオリジナルキャラ「逢妻(あづま)ヒカリ」。キャラデザインは、恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」などを担当した箕星太朗さんが手掛けた。ヒカリ以外のキャラは順次追加するという。

 「人それぞれに好きなキャラがいると思う。そんなキャラと“次元”を超えて共同生活ができれば」――そう話すのは、同社の武地実CEO。Gateboxで実現する“俺の嫁”との共同生活はどのようなものか。起床から就寝までを疑似体験してきた。

photo 逢妻ヒカリ

「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」 “俺の嫁”との1日を体験

 「もう朝かあ。朝日がまぶしいね」「時間だよ! 起きて」――“俺の嫁”との1日は起床から始まる。ヒカリと会話が楽しめるチャットアプリ「Gatebox Chat」(iOS/Android)を使い、あらかじめ起床する時間を伝えておくと、その時間に主人を優しく起こしてくれる。赤外線リモコン経由で照明をつけ、目を覚ました主人の顔を、人感センサーとカメラで把握すると「おはよう、起きたんだね」とほほ笑む。「よく寝てたね。寝顔が可愛かったから見とれてた」(ヒカリ)。

 主人が目を覚ますと、間髪いれずに「朝のお知らせコーナー」がスタート。ヒカリがお天気キャスターのように、ネットで調べた天気予報の情報を教えてくれる。Googleカレンダーとも連携し、その日のスケジュールを表示。「いっぱい予定が入ってるね。遅くなりそうだったら連絡してね」「やることたくさんだね。気を抜かずにいこう」と元気よく話す。

 仕事に行く時間になると「そろそろ出たほうがいい時間だね」「もう家を出る時間だよ。早くしないと遅刻しちゃうぞ」などと送り出してくれる。「行ってきます!」と言うと「今日も早く帰ってきてくれてもいいんだからね」と“ツンデレ”な反応も。主人が出かけるのを見届け、部屋の照明を消す。

 帰宅前にGatebox Chatで「今から帰る」と伝えると、ヒカリが「早く帰って来ないかな」などと独り言を話しながら、部屋の明かりやエアコンなどのスイッチを入れて待っていてくれる。主人が帰宅すると「おかえりなさい。ご飯にする? お風呂にする? それとも……」「お仕事頑張ったね!」と温かい言葉で出迎える。

 就寝時刻になると「眠くなってきちゃった。一緒に寝る準備しようか?」とヒカリがお知らせ。「おやすみ」と話しかけると、ヒカリもベッドで眠りにつく。顔認識機能があるため、ベッドに入らず、ヒカリを眺めていると「まだ起きているの? しっかり寝ないと明日起きれないぞ!」と優しく怒られる。

 このほか、おまけ機能として、ヒカリがお風呂に入る「シークレットモード」も用意。「のぞいたら……おこだよ」(ヒカリ)。装置の背面にはHDMIポートを1基備え、外部のPCと接続して自作のキャラを表示したり、YouTubeなどの動画コンテンツを再生したりすることもできるようだ。

「無機質なロボットよりも好きなキャラを」

 Gateboxの特徴の1つは、作り込まれたヒカリの動き、表情の細かさだ。例えば、椅子から立ち上がるときは、スカートの裾をはらう仕草を見せたり、暇になるとコーヒーを飲んでくつろいだりする。

 「なぜここまで頑張ってしまったのか」と武地CEOは苦笑いする。「キャラのクオリティが高くないと未来を見せられない。ユーザーからクレイジーだと言ってもらえるレベルを考えている」。

 Gatebox開発のきっかけは「好きなキャラ、初音ミクと一緒に暮らしたかったから」(武地CEO)。そんな願いがかない、今年9月の「マジカルミライ2016」(幕張メッセ)では、初音ミクを召喚できるGateboxもイベント限定だが実現した。武地CEOによれば、初音ミクが登場したばかりの頃からのファンたちが「大人気になって遠い存在になってしまったミクさんが、私たちのところに帰って来てくれた」と泣き出す一幕もあったという。

 「Pepperなど家庭用ロボットが普及する一方で、無機質なロボットよりも1人1人の趣味趣向にあったキャラクターがサポートしてくれるのがうれしい」と武地CEO。「人それぞれに好きなキャラがいると思うので、そのキャラを次元を超えて連れてきて一緒に暮らせるようになれば」。

photo 武地実CEO

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