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将棋連盟谷川会長、辞任へ ソフト不正使用問題で引責

» 2017年01月18日 13時05分 公開
[ITmedia]

 日本将棋連盟は1月18日、谷川浩司会長が会長職を辞任すると発表した。三浦弘行九段の将棋ソフト不正使用疑惑をめぐり、混乱を招いた責任を取る形だ。新しい会長が決まるまでは務める。

画像 谷川会長(将棋連盟のWebサイト「会長挨拶」より

 谷川会長は18日、辞任を表明するコメントを発表。「将棋ファンの皆様、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするには、会長を辞任するのが一番、という結論に至った」という。

 昨年10月以降、「対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになった」とも。「このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えた」としている。

 将棋連盟は昨年10月、三浦九段が対局中に将棋ソフトの指し手を参考にした疑いがあるとして、竜王戦を含む年内の公式戦出場を停止する処分を行った。

 三浦九段は疑惑を否定。連盟が設置した第三者調査委員会による調査でも「三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足る証拠はない」と判断され、疑惑は晴れた形になった。

 谷川会長の辞任の挨拶全文は以下の通り

谷川浩司会長辞任のご挨拶

 謹んでご報告申し上げます。この度、会長を辞任させて頂くことと致しました。

 第三者調査委員会から報告書を頂き、年末年始をはさんでいろいろと考えた結果、将棋ファンの皆様、主催社、協賛社の皆様、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするには、会長が辞任するのが一番、という結論に至りました。加えて、昨年の十月以降、対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになってしまいました。このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えました。専務時代を含めると約五年半、お世話になりました皆様には申し訳ありませんが、ご理解頂ければと思います。なお、空白期間を作ることはできませんので、新しい会長が決定するまでの期間は務めさせていただきますことをご了承下さい。関係者の皆様、将棋ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。

平成29年1月18日

谷川浩司

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