ITmedia NEWS > STUDIO >

会議中に“内職”している人も分かる MSの働き方可視化ツールに新機能

» 2017年02月16日 16時30分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 日本マイクロソフトは2月16日、クラウドサービス「Office 365」の企業向け最上位エディションで、チーム単位での時間の使い方やコラボレーション状況を可視化できる「Group Analytics」機能を今春アップデート提供すると発表した。

photo

 ユーザー個人のメールの開封状況や送受信件数、会議の件数、所要時間などのデータを収集して可視化できる「MyAnalytics」機能をグループ向けに強化。チームメンバーそれぞれが、他のメンバーの仕事状況を確認しながら働けるようになる。

photo

 このほか、例えば会議中にメールを開封したり、送受信したりしていると「会議中に関係ない作業(いわゆる内職)をしていた時間」として、他のチームメンバーからも確認できる。

 MyAnalyticsと同じく、業務内容の分析にはAI(人工知能)技術を活用。チーム内で蓄積された業務データを分析して「残業時間中にメンバーに送ったメール、開封されたのは朝だったので、翌朝送ってもよかったのでは」「作業をメンバーで分担して効率化すべきでは」といった業務改善アドバイスを提示してくれるという。

photo

「上司が部下を監視する管理ツールではない」

photo

 日本マイクロソフトは、政府が推進している「働き方改革」に貢献する方針を示している。MyAnalyticsや新機能のGroup Analyticsを通じ、ビッグデータで業務内容を可視化することで、企業のワークスタイル効率化を支援するという。

 「ITツールやAI技術そのものがワークスタイル改革を推進するわけではない。そしてGroup Analyticsは、上司が部下を監視する管理ツールでもない。ワークスタイル改革を推進するユーザー自身が、気付きを得られるツールとして仕事の質を上げることに役立ててほしい」とOfficeマーケティング本部の輪島文さんは話している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.