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電子書籍取次のメディアドゥ、出版デジタル機構を買収 書籍ラインアップ強化

» 2017年02月28日 14時20分 公開
[ITmedia]

 電子書籍取次のメディアドゥは2月28日、同業の出版デジタル機構を子会社化すると発表した。産業革新機構から、出版デジタル機構株式の70.52%を約80億円で取得。公正取引委員会の審査で排除措置命令を受けなければ実行する。

 コミックを得意とするメディアドゥのラインアップに、デジタル機構が得意とする文芸書などを加えてコンテンツを強化。新たな電子書籍流通プラットフォームの構築を目指すとしている。

 出版デジタル機構は2012年、出版物のデジタル化支援を目的に、産業革新機構や講談社、集英社、小学館などの出資で設立。13年には電子コンテンツ流通大手のビットウェイを買収し、電子取次事業に参入した。出版社の取引先を多数かかえ、文芸書、学術書などを中心としたテキストコンテンツを豊富にそろえている。

 14〜15年3月期は赤字だったが、16年3月期に黒字転換。同期は売上高は146億3600万円、営業利益は6億2500円、純利益は7億7400万円となっている。

 買収によりメディアドゥは電子書籍のラインアップを強化。電子出版コンテンツ流通プロセスの合理化や、新しいビジネスモデルの開発などを進めるほか、国内出版社の海外展開のサポートを強化する。

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