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2017年04月14日 15時08分 UPDATE

Google、人間のように線画を描く人工知能「sketch-rnn」を養成中

Googleがお絵かきゲーム「Quick, Draw!」にユーザーが手描き入力した膨大なデータを学習材料に訓練した人工知能「sketch-rnn」は、ネコやブタの線画を人間のように描く。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleの研究部門は4月13日(現地時間)、ユーザーが入力した大量の手描き画像で落書きを学習させた人工知能「sketch-rnn」について発表した。「ネコ」「ブタ」などのテーマを与えると、ゼロからベクター画像を描く。

 rnn 1 sketch-rnnが自分で描いた“絵”(画像:Google)

 rnnとは「リカレントニューラルネットワーク」の略で、時系列データを扱うニューラルネットワークのこと。sketch-rnnの目標は、人間と同じ方法で抽象概念を描けるようになることだ。

 rnn 2 sketch-rnnの概念図(画像:Google)

 学習用データとして、同社が昨年11月に公開した「A.I. Experiments」内の「Quick, Draw!」(出されたお題の絵を描くと、AIがそれが何かを当てるというゲーム)にユーザーが手描き入力した画像を利用した。

 ネコやフクロウなど75のクラス(種類)の絵の描き方を覚えさせるために、1クラスにつき7万件の、描く手順を含めて記録したデータを用いた。

 学習後、人間がお手本になる絵を入力してみせると、それが何かを判断し、似た絵を描くが、単に真似をするのではなく、一旦抽象概念にエンコードしたものをオリジナルの絵としてデコードして描く。従って、例えば目が3つあるネコや足が6本あるブタの絵を見せても、一般的なネコやブタの絵を描く。

 rnn 3 「ネコの目は3つじゃない」「ブタの足は6本じゃない」と判断して絵を描く(画像:Google)

 椅子の絵をお手本にネコの絵を描くよう指示すると、椅子とネコが融合したような絵を描く。また、描きかけの絵を、それが何を描こうとしたものかを推測して補完することもできる。

 Googleは、sketch-rnnの精度が上がれば、デザイナーの発想を助けるツールなどに応用できるとしている。

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