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Waymo、自動運転車の無料貸出をアリゾナ州でスタート

» 2017年04月26日 07時06分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米GoogleからスピンオフしたAlphabet傘下のWaymoは4月25日(現地時間)、米アリゾナ州フェニックスで自動運転車の無料貸出プログラム「early rider program」を開始した。同地域の住人は特設サイトから参加を申し込める。

 waymo 1 参加申し込みサイト

 貸し出すのは、Lexus RX450hベースのモデルと、同社が2016年5月に発表したFiat Chryslerとの提携で開発した「2017 Chrysler Pacifica Hybrid」ベースのミニバンだ。ハンドルもブレーキもあり、いつでも自動運転からマニュアルに切り替えられる。

 waymo 2 「2017 Chrysler Pacifica Hybrid」ベースの自動運転車

 同社は既にハンドルもブレーキもない「Firefly(ホタル)」という愛称の小型車のプロトタイプを50台製造済みだが、公道でのより広範なテストを目的に、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の規定に準拠するミニバンモデルを開発した。ミニバンモデルは既に100台が公道を走っており、さらに500台投入する計画。

 走行できる地域は限定されているが、プログラム参加者は日常的にこの車を利用できる。Waymoのジョン・クラフシックCEOは自身のMediumで、「このプログラムの目的は、サンフランシスコの2倍のエリア(であるフェニックス)で人々に日常的に使ってもらうことだ」と語った。

 waymo 3

 アリゾナ州は早くから自動運転車の公道テストを認めており、昨年末にはカリフォルニア州から締め出された米Uberを受け入れた(その後Uberが事故を起こし、引き上げた)。


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