米Googleが昨年8月にGitHubで公開した新しいリアルタイムOS「Fuchsia」(フクシア、と読む)に3月、ユーザーインタフェース(UI)「Armadillo」(アルマジロ)が追加されていた。ロサンゼルスでコンピュータ修理ショップを経営するカイル・ブラッドショー氏が5月8日(現地時間)、Armadilloのデモapkを公開した。
Fuchsiaは、Android OSと異なりLinuxベースではなく、Google独自のリアルタイムOS向けカーネル「Magenta」をベースにしているという。立ち上げ当初はコマンドラインしかなかったが、3月18日付のドキュメントで“デフォルトのシステムUI”としてのArmadilloの追加が発表されている。
Armadilloは、Googleのクロスプラットフォームフレームワーク「Flutter」のアプリなので、AndroidおよびiOSで稼働可能だ。
ブラッドショー氏の動画(記事末に転載)を見ると、モバイル向けのシンプルなUIで、「Google Assistant」のようなAIアシスタント機能も使えるようだ。
Googleはまだ、Fuchsiaをどのような目的で開発しているのかを具体的に説明していないが、開発担当者のトラヴィス・ガイセルブレヒト氏はFuchsiaは「遊びではなく、Googleの20%プロジェクト(従業員が自由時間に取り組むプロジェクト)でもない」としている。
今月開催される開発者会議「Google I/O 2017」で何らかの発表があるかもしれない。
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