開発者は「家に3年ひきこもっていた」 仮想世界で人と集まる「cluster.」正式オープン 狙いは(1/3 ページ)
大学院を中退し、家に3年間ひきこもった。理由は「なんとなく」。人と会いたくないわけではないし、好きな声優のライブにも行きたい。でも、移動時間がもったいないから、ただひたすら家の中にいた――そんな“元ひきこもり”の青年が開発した仮想空間サービス「cluster.」(クラスター)が5月31日、正式オープンした。
VR(仮想現実)でイベントスペースを立ち上げ、他ユーザーと触れ合ったり一緒にコンテンツを楽しんだりできるサービス。2016年2月にα版を公開すると、試したユーザーから反響が続々。Oculus Rift開発者として知られるパルマー・ラッキー氏も利用するなど、国内外から注目を集めた。
正式版では、誰もが無料でイベントを立ち上げられるようシステムを改良。エイベックス・ベンチャーズなどと提携し、アーティストやアニメ、2.5次元アイドルを生かした大型イベントも企画していく。
クラスターの加藤直人CEOは静かに意気込む――「人々のひきこもりを加速させます」。
外出せずに人と集まる「cluster.」 その仕組みは
cluster.は、いわば「仮想空間上のレンタル会場」のようなサービスだ。会議室やセミナーホールなど、さまざまな部屋を模したVR空間を誰でも作れる。そこに他ユーザーを招待すれば、同じ空間で一緒にくつろいだり、しゃべったり、はたまたライブのような大規模イベントを開いたりできる。
参加するには、Twitter/Facebookアカウントかメールアドレスでログイン。Oculus RiftやHTC ViveのようなVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のほか、PC単体で参加することもできる。
参加者同士は、シンプルな体にSNSのアイコン画像を組み合わせたアバターで交流できる。会場内でできることは、移動したり、テキストでコメントをつぶやいたり、音声でしゃべったり、拍手をしたり――。セミナールームで「壇上」に上がれば、動画やプレゼン資料などのコンテンツを映し出すこともできる。
「人が実際に集まるには、移動時間や場所代がかかっていた。バーチャル空間なら、それらの“コスト”がかからない」(加藤CEO)。1つの仮想空間には最大数百人まで同時参加でき、さまざまなイベントに活用できると見込んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
10
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR