米AppleはSiri搭載の「Amazon Echo」や「Google Home」対抗スマートスピーカーを6月開催の年次開発者会議WWDCで発表し、年内に発売すると、米Bloombergが5月31日(現地時間)、匿名希望の複数の情報筋の話として報じた。
AppleがWWDCでスマートスピーカーを発表することは先月初旬、台湾KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏も予測した。
Bloombergによると、既に台湾の受託生産大手Inventecが新端末の製造を開始したという。InventecはAppleの「AirPods」を受託生産している。
このスマートスピーカーは、Appleのスマートホームプラットフォーム「HomeKit」対応家電・照明を操作でき、「Apple Music」や「カレンダー」など、Appleアカウントで使う一連のサービスと連係する。もちろんAmazon EchoやGoogle Home同様に天気や交通情報などの基本的な情報も問い合わせられる。
後発になるAppleのスピーカーの強みは、バーチャルサラウンド技術とAppleサービスとの強い統合という。AmazonとGoogleのスマートスピーカーはApple Musicなどの「Apple ID」で使うサービスを操作できない。
米Amazon.comは同日、Amazon Echoに搭載するAIアシスタント「Alexa」でiCloudのカレンダーを操作できるようにしたが、ヘルプをみると設定はかなり面倒そうだ。
“Androidの父”アンディ・ルービン氏率いるEssential Productsが30日に発表した独自OS搭載のスマートスピーカー「Essential Home」はオープンなプラットフォームで、HomeKitやAlphabet傘下のNestのサービスもサポートする見込みだ。こちらの発売時期はまだ不明だ。
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