米国家安全保障局(NSA)のハッキングツール流出に関わった集団「Shadow Brokers」が、有料会員向けに毎月新たな情報を提供するサービスの申し込みを6月1日から受け付けると発表した。同集団がこれまでに暴露したツールは、世界で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」をはじめ、マルウェアなどのサイバー攻撃に相次いで使われたことが分かっている。
同集団はこのサービスを「TheShadowBrokers Monthly Dump Service」と命名。会員になるには仮想通貨で100 Zcash(現在の相場で約260万円)を6月1日〜30日の間に指定のアドレスに振り込むよう求めている。
登録を済ませた会員向けには、7月1日〜17日の間に届くメールでリンクとパスワードを知らせ、新たに暴露する情報にアクセスできるようにするとしている。
Shadow Brokersがこれまでに暴露したハッキングツールには、WannaCryに利用されたWindowsの脆弱(ぜいじゃく)性を突くコードをはじめ、IBMやCiscoといった大手製品の脆弱性に関わる内容が含まれていた。次に暴露する内容については「まだ決めていない。誰かにとって何らかの価値があるもの」と述べるにとどめている。
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