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2017年06月03日 08時54分 UPDATE

CloseBox:ジェットダイスケ写真展最終日、空蝉の術に今日かかってしまおう

「写真家」ジェットダイスケの個展が、銀座のEIZOガレリアで行われている。本日が最後のチャンスなので紹介しておきたい。

[松尾公也,ITmedia]

 自宅から会社に行く途中に石神井公園がある。石神井公園は都内では珍しい、武蔵野の自然が残った一帯で、その中でも沼沢植物群落などは天然記念物に指定されている。

 時間帯にもよるが、そこにはカワセミやサギを撮影するためのカメラおじさん、カメラおばさんたちが池の周辺の木道を埋め尽くすこともある。

 ジェットダイスケさんとはよく、そこで出くわした。

 ジェットダイスケさんは言わずと知れた、YouTuberの元祖なのだが、2年ちょっと前に写真家宣言をして、YouTubeに投稿する動画もカメラ機材や撮影手法に関するものが多くなっていた。写真家修行の様子は日本写真紀行という動画にまとめられている。

 石神井公園によくいたのは、カワセミを撮れるスポットがそこにあるからだ。

 そんなジェットさんが写真の個展を開いている。なんと今日が最終日だ。ぼくは書くのが遅すぎる。

 とはいえ、ぼくが行った2日目、ほぼ同時刻に行った友人たちのレポートがたくさん上がっているので、まずはそちらを読んで、すぐに会場に行くべし。場所は銀座7丁目のEIZOガレリアというところ。

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photo ジェットダイスケさん

 4Kディスプレイに流れる蝉の羽化スライドショーは惚れ惚れする流麗さで、それを引き立てるBGMは、ジェットさんオリジナルのインスト。本人は「GarageBandのアルペジエイターだよ」と言うのだけど、素晴らしい。そういえば、ジェットさんに最初に会ったのは、KORG KAOSSILATORやiPhoneアプリを使ったりガジェット楽器がきっかけだったのだ。

 蝉の抜け殻は琥珀色に輝いていて、「オーリーハールーコーン!」と叫べば一つの文明を破壊しそうなほど。

 A全サイズにプリントアウトされた、羽化したばかりの蝉の美しさはフィリップ・ホセ・ファーマーの「恋人たち」をちょっと思い出させる。

 羽化した蝉が金粉をまとったようになるのはごくわずかな時間らしい。そのための機材を選び、この美しい生命体を傷つけないようなライティングを整える。そこを切り取って絵にする。

 これは見に行くほかはない。今日(6月3日)はジェットダイスケさん本人によるセミナーもあるし(13時と16時)、午後からは在廊しているそうだ。10時から18時30分まで。

 ジェットダイスケの写真展はこれからもあるはずだが、「空蝉」をテーマにしたものはこれが最後になりそうだ。彼が引っ越した先にある蝉スポットはクマが出没するデンジャーゾーンなので。

 彼を理解し、仕留めたようでいても、もうジェットダイスケはそこにはいない。

 空蝉の術にかかりたい人は今日がラストチャンス。

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