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2017年06月22日 07時00分 UPDATE

ITりてらしぃのすゝめ:私たちはネットの「デマ」や「フェイクニュース」とどう付き合うべきか (1/3)

ネットを騒がせる「フェイクニュース」の存在。私たちは情報とどう付き合っていけばいいのでしょうか。

[宮田健,ITmedia]

 先日、ラジオを聴いていたらちょっと耳に残る曲がありました。ケイティ・ペリーさんが歌う「Chained To The Rhythm」です。

 その一節を直訳すると、「周りのトラブルが見えない泡の中にいて、あなたは快適?」――ムムッと思って調べると、やはりこれは、ネットの“とある問題”を指しているようでした。今回はそのとある問題にクローズアップしてみます。

連載:ITりてらしぃのすゝめ

「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。


 最近、ネットを騒がせているものの1つに「フェイクニュース」があります。デマでもジョークでもなく、「悪意を持って、読んだ人を扇動するために作られたニュース」で、SNSの発達と共に存在が無視できないものになりつつあります。

フェイクニュース (画像:いらすとや)

 フェイクニュースは、人間の奥底にある願望や偏見、先入観をハックする仕組みだと私は考えています。そのため、フェイクニュースが事実か虚構かは無関係に、「思わずシェアしたくなる」という誘惑に打ち勝たなければなりません。

 一般の人にフェイクニュースを見分ける力を付けるのは本当に難しいので、今回はその存在を「感じる」ということに注力してみましょう。

“それっぽいニュース”をうのみにしない

 その昔、掲示板で何か新情報が書かれると、「ソース(情報源)は?」と聞かれたものでした。それに対して情報源が書かれれば、ある程度の正しさが保証され、そうでなければうそであるとされた時代です。

 時は今。皆さんもおそらくこの「ソースは?」というやりとりを、SNS上で見ることがあるでしょう。しかし、そのソースとして、単にURLが返されただけで満足していませんでしょうか。問題は、そのURLで示された情報が、本当に正しいものなのかということも吟味しなくてはならないということです。

ニュース

 今では、ネット上に情報を残すことも簡単になりました。ソースとして示されたURLが、ニュースサイト然とした、しっかりしたデザインのメディアに掲載されていたとしても、情報の正しさとは関係がありません。

 最近は、世論を醸成するため、“ニュースサイトらしい”デザインを用い、いかにも真実っぽいうそ情報を提供する事例が出始めています。このようなニュースは、いかにもあやふやな情報であるにもかかわらず、「タイトルが扇情的」だったり、「あからさまにそれっぽい写真」があったりと、いかにもすぐに信じてしまいそうな内容で、思わずピクッとシェアしてしまうわけです。

 このように、「悪意があり、裏に意図があるうそ情報」のようなニュース以外にも、「悪意も意図もないが、結果的にうそである情報」が掲載される場合もあり、これらの誤った情報がデマの温床になることもあります。

 残念ながら、これらの情報の真偽を、普通の人が判断することは難しいです。特に今は、見栄えを簡単に盛ることもできますし、テレビや書籍で発信することのハードルも低くなりつつあります。それを前提として、「情報にはある程度の曖昧さが存在する」ことを知っておく必要があるのではないかと思います。

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